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 小海線の未来を占う2大プロジェクトが開催❕


梅雨も明けて、夏到来を肌で感じる季節となりました。SDGsの一環として当社が全面的に応援しているJR小海線に関する2大行事が7月20日(土)~7月21日(日)にかけて実施されました。

「小海線アクティビティ優先車両」

こちらは夏の山岳・高原観光、ハイキングやサイクリング等の体験型コンテンツを楽しんでもらうために小海線を利活用しようという試みです。自転車を解体せずにそのまま持ち込むことが可能。従来のサイクルトレインとの違いは、通常ダイヤで運行する小海線に1両、専用車両を連結したところにあります。

一般客の利用を妨げずに、アクティビティを楽しんでもらおうという今までになかった発想から企画されたものです。またアクティビティガイドが乗車して沿線観光の楽しみ方を紹介しましたが、高校生もその一員を担っていました。

ご覧のようにサイクリストが自由に自転車のまま出入りしていました。ふだん高校生でにぎわう車内の光景とは一変し、アウトドア色に染まっていました。

(佐久平駅にて)

ちなみに3両編成のハイブリッド車両はとても珍しいということで、鉄道写真を撮られる方も集まっていました。8月9月の分はまだ予約も可能とのことでお急ぎください。

「ローカル線で地域を元気にする方法~本気で地域を元気にするビジネスの本質とは」

こちらは小海町役場で行われた講演とパネルディスカッション、ワークショップです。

とりわけ、今月大井川鐡道社長に就任された鳥塚亮氏が登壇されるということで注目を集めていました。

えちごトキめき鉄道の雪中花や地元で大変な賑わいを見せている大原漁港の朝市等の仕掛け人であり、ローカル線再生に関しては右に出る人はいないと言われる方です。

お話を伺っていて、「利用者の減少が続き窮状にある小海線ですが、沿線地域の大切な財産で、たくさんの夢を乗せて走っていることを再認識しました。とても明るい気持ちになれました」との感想が寄せられていました。

すでに小海町とのかかわりのある高萩さんや、佐久穂町へ移住された藤森さんのお話も素晴らしい内容でしたし、小海中生徒会長の大井さんの的確な提言には大人たちも驚いていました。

ワークショップでは、参加者がグループに分かれ、それぞれの感想を出し合い、代表者が取りまとめの発表をしました。「沿線地域で連携し利用促進に取り組んでいくことが大切」「(鳥塚さんの話を聴いて)早速駅弁を考えたい」といったたくさんの感想が寄せられました。

以上、2つの行事とも地域の未来を担う中学生や高校生が参加してくれたことが大きな財産となりました。自分たちの誇りである小海線を守り、発展させていこうという彼ら彼女らの意気込みは感動的でありましたが、それを受けた大人たちも、単なる安堵感や感涙にむせぶばかりでなく、大いに刺激となったこと/教えられることが多かったことが、素晴らしい催しとなったことを証明していました。

今後とも継続的に小海線に関する話題をとりあげて行きますので、よろしくお願いいたします。