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野辺山電波望遠鏡と新しい仲間たち


「星空の里」として知られる佐久・南牧村野辺山地区。晴天率も高いことから、電波天文台の立地としても適しています。GW企画第3段として紹介するのは、新旧合わせた電波望遠鏡=巨大パラボラアンテナです。

国立天文台 野辺山宇宙電波観測所

1981年に直径45mパラボラアンテナが完成。多くの電波天文学者を生み出した草分け的存在が野辺山宇宙電波観測所。JR野辺山駅の近くと、アプローチが容易なこともあって、GW中はご覧のような賑わい。今回訪れた施設はいずれも受付で記名・発熱などのチェックが行われており、安心して訪れることができます(野辺山は屋内施設は閉鎖されています)。

数多くの観光客や天文少年を呼び寄せてきた重鎮的存在

JAXA 臼田宇宙空間観測所

臼田(うすだ)はロケット型展望台「コスモタワー」がそびえる“宇宙の町”。1984年に設立された臼田宇宙空間観測所は。東洋一の大きさを誇る直径64mのパラボラアンテナがあります。町からは少し離れており、途中狭い道もありますのでお気をつけください。

コスモタワーの上部は展望台になっています
大迫力の64mパラボラ。総重量は約2000トン
あの「はやぶさ2」との通信を担っていました!

JAXA 深宇宙探査用地上局(GREAT)

最後に紹介するのは美笹にある深宇宙探査地上局(GREAT)のパラボラアンテナ。運用が開始されたばかりの54mアンテナは、性能向上等により64mアンテナと同等の受信性能を有しているそうです。

蓼科スカイラインに位置していますが、GWでも雪が残っており、佐久市側からしか通行できませんのでご注意ください。臼田の施設のすぐ近くにあり、ショートカットする道もあるにはありますが、あまり一般向きではないので両施設を訪れるためにはかなり遠回りをしないとなりません。ただし、それだけの労を費やしても訪れる価値のある施設です。

風光明媚な頂にそびえる姿は圧巻です。
裏側に空いたスペースにつながる階段。メンテの場合はお椀上になるのでほぼ垂直に登ります。
輝きに満ちた鏡面に見惚れます

宇宙科学の発展に寄与する日本最大級の施設が、一日で回れてしまう距離にあるなんて素敵だと思いませんか? 3密を避ける旅としてもおすすめします。