2022年10月1日。佐久市前山・蓼科スカイライン沿いにそびえ立つJAXAの「美笹深宇宙探査用地上局」が特別公開されました。
ドライブ中に通りかかった人も必ず目を奪われる口径54mアンテナは、探査機と通信を行うための地上局です。当HPでも「野辺山電波望遠鏡と新しい仲間たち」というタイトルで以前紹介させていただきました。
今回は施設内に立ち入りが特別に許可されました。家族連れを中心に長野県以外からも多くの方が訪れました。なお電波塔のツアーというのも同時開催され、こちらはかなりの高倍率だったそうです。
屋外を中心にさまざまな設備が設けられ、子供たちも楽しんで理解を深めていきます。なかでも「はやぶさ2プロジェクトマネージャ」であった津田さんの講演は人だかりができるほどで、大人も熱心に耳を傾けていました。
「はやぶさ2」は、この美笹地上局のヘビーユーザーとのことで、はやぶさの装備する直径90cm・出力20Wに過ぎないパラボラアンテナで、地球から太陽の2倍以上の距離=電波で20分もかかる位置にある小惑星・リュウグウの場所と交信ができるのも、この美笹地上局の高性能さゆえなんだそうです。
物販コーナーも人気を集めていて、めずらしいものでは“宇宙食”の販売も行われていました。
こちらが“人気ナンバーワン”たこやきです。見た目は普通のたこやきですが、カリッカリッで楊枝で刺そうと思っても全く刺さりませんでした(笑)。味はというと、たこやきそのもの。なかなかの美味です。
こちらは長野県が「宇宙県」であることを説明するボード。密接なかかわりが良くわかりました。
以上、施設内に立ち入れる特別な機会をリポートしましたが、施設外からの見学はいつでも可能です。公共交通機関がありませんので、お車にていらしてください。近くには直径64mとさらに大きなパラボラアンテナを有する臼田宇宙空間観測所もございますので併せてご見学いただくことをおすすめします。