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野辺山にそびえる鋭峰・男山へ登る!


信州も梅雨明けして、いよいよ観光シーズン突入。きょうは弊社支店のある野辺山地域から良く見える男山(おとこやま)を紹介したいと思います。

地元では見慣れた光景

奥秩父山系西端の山。北アルプスの名峰・槍ヶ岳にも似た鋭い山容を持ち、標高1851m(登山口との標高差700m)と日帰りに適した存在ながら、なぜか地元でも登ったことのある人は少数派。車でのアプローチに少し難があることと、急坂もあることから敬遠されてしまったのかもしれません。

しかしながら、八ヶ岳の大展望を満喫できる魅力がありつつ、ハイシーズンでも混雑することもないので、(ふだん体を動かしている方に限りますが)この夏のおすすめです!

早速ですが、一般の方でもピークに立ちやすい川上村御所平からの登山ルートをどこよりも詳しくご紹介していきます。

小淵沢からは、始発で6:54分着

最寄り駅はJR小海線の信濃川上駅。自家用車の方も登山口近くには駐車場がないので駅に停めてください。

この地図通り行ってください。ショートカットはできません。

川上駅から1,7kmほど、25分ほど車道を歩くことになります。しかしショッキングなことに橋が現在、建て替え中~「何キロも先まで行かなければ別の橋にたどり着けない・・・ガーン!」

でも安心してください。歩行者用の臨時通路が設けられており、増水時以外は渡れます。新しい橋の完成予定は令和4年8月17日です。

写真中央が歩行者用通路です。
川を渡り、対岸の道を軽くのぼっていきます。
登山口が見えてきました。
登山口の標高はおよそ1152m。

柵はカラビナで閉じられていますので、開けたあとは閉め忘れないようにしてください。男山まで<約2時間>の表示看板がありますが、健脚の方の目安であって、一般的には3時間と考えていただかないと行程にズレが生じます。

ゆるやかな登りから中程度の登りへ
広い道と分かれて左側の登山道に進みます。
ところどころに咲く花もやすらぎを与えてくれます。

1時間ほど歩くとちょうどよい高さに倒木がありますので、ここで休憩をとりましょう。

男山まで1kmの表示がありますが、急坂オンリーでいままで歩いてきた何倍も大変です。運動不足の方には寄せ付けないほどの坂ですので予めご承知おきを!

<残り1km>が異常に長く感じる…「登山あるある」ですね!
狭い登山道が続きます。
道は険しくなるばかり
赤いリボンを目印に進みましょう。

やっとの思いで、尾根にたどりつきます。左に向かうと男山はすぐです。右は後述する天狗山への縦走ルートです。

岩場にロープが張られていますが、さほど急でもありません。
必ずグローブは用意しましょう。
いよいよ登頂!奥に見える盛り上がった頂は天狗山です。

野辺山高原を挟んで八ヶ岳の大パノラマが堪能できます。山頂パノラマ写真は「登ってからのお楽しみ!」ということで、1枚だけにさせていただきます。

ふもとの気温は30度超えの猛暑でも、山頂は26.8度C/湿度47%と過ごしやすいです。

さて、体力に自信のない方は山頂でお昼を食べて下山いただくのが良いと思います。登りの急坂は帰りは激下りになるので、簡単に戻れると思うとしっぺ返しにあいます(泣)

この先、信州百名山に名を連ねる天狗山への縦走ルートも登山家には知られていますので、自信のある方に限りお進みください。

岩場のアップダウンが続く、ある意味楽しめるコースです。

40~50分ほど歩きますと、天狗山の素晴らしい眺望が眼前に飛び込んできます。

天狗山の名をあらわす威容、右下はメガソーラー施設

この先、片道1時間はかかりますので、体力や下山時間ともご相談の上、ここで引き返していただくのも一案。

天狗山の頂を見上げます
いよいよ頂きへ!
遠方には南相木ダムが見えます。

いかがでしたか? 個人的には天狗山より男山からの景色がお気に入りです。八ヶ岳のみならず、裾野に広がる高原野菜の畑、秩父山系の山々…。お子さんでも岩場が濡れていなければさほど危険なことはありませんので、ファミリー揃ってでもお越しください。

それから信濃川上駅方向からは男山のピークはわかりにくいので、お車でお帰りの際は、野辺山高原へお立ち寄りください。改めて尖峰を振りかえって堪能していただくのも、山登りの一つの楽しみかと思います。